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カテゴリ:着物への想い( 6 )

始まりは いつも汗だくで・・・

着物に興味を持ち 着付けを少し自分なりに勉強してみようと思った頃 
いろいろ着物と題が付いている本を片っ端から買ってみた
その頃“超初心者”を対象とした本は本当に少なく どちらかと言えば
昔ちょっと着付け教室に通ったけど うまく着れない人など
少なくとも用語くらいはわかっていることを前提に書かれている本が大半だった

普段着は、軽くこぶしが横に入るくらい衣紋を抜き 掛け衿を合わせて中心を取り
地衿を持って裾が床すれすれになるまで持ち上げて上前の寸法を取る」
 「下前裾つぼまりになるよう持ち上げ 上前を合わせて腰紐をしめる
身八つ口から手を入れておはしょりを始末し 半衿が1~1.5cmくらい出るように衿元を整え
伊達締めを締める」・・・(続く)

ギ・ギブアップ~~誰か助けて~~~!(大泣)

着物に対して何の知識もない私には 何が何だかほとんど理解できない 
なぜなら聞いたことのない用語のオンパレードじゃないのよぉ~これって##
読んでも まるでチンプンカンプン
もう~普段着って何よ?衣紋を抜くってどうすんのよーしかもこぶしを横に入れて?
おはしょりを始末って・・・始末って・・・第一おはしょりって何?
正直に言うと この時点で着物へ挑戦しようと思っていた勢いは半分くらいしぼんでいた

そんなちょっぴり挫けた気持ちになりながらも インターネットで検索すると
着付け教室の公式サイトに 着物を図解して各名称を書かれているものを発見!
初めて着物の部分名称などがわかり ようやく頭の中であやふやながらも
着物の立体画像がイメージ出来てきた

それからと言うもの毎夜毎夜本を見ながら悪戦苦闘し それでも着物を身に纏っているように
見えるようになるまでには そんなに長い時間はかからなかったように思う
丁度その時期にダーが単身赴任していたことも手伝って そりゃーもう夕食も
そこそこに済ませ 熱心に独学に励んだものだった
確か秋から冬に向かっている頃で そんなに汗ばむ季節ではなかったのに
一晩で肌着がしっとりとするほど汗だくになりながら・・・

着物を始めた頃の、懐かしい思い出です
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by fuuki-no-botan | 2005-03-18 16:14 | 着物への想い | Comments(28)

着物の決まりごと

熊本の着物仲間 粋恋亭の主宰者寧音さんが
ご自身のHP「朝顔の間」で書かれていたエッセイの中の
「正しい着付けって何?」に共感した事柄について書きます

着物に目覚めて間もなくのころ まだ独学で着物を身に纏い
悪戦苦闘していたあたしにとって参考となる本は 茶道関係の教則本や
「美しいキ○ノ」や「き○のサロン」と言った
正統派ゴージャス志向の本しかなく 
それらには一様に 着物着用の際は白衿・白足袋が原則で
ピアスやマニキュアなどもってのほか と書かれていたものだった
他に手本とする本もなく そのころは周りに着物を常着にする人も
殆ど居なくなっていたので ただひたすらに書いてあることを信じて
間違いがないようにと 細心の注意を払って着ていた着物は
とっても気疲れのするものだった

そんな時期に 勤めていた会社の創立90周年のパーティーが
某ホテルで開催されることになり その勤務先がアパレルの卸会社であった
にもかかわらず総務部所属の女子社員は受付・案内などの役を担うため
”会場が華やかで格が上がるように”
できるだけ着物を着てくるようにとの要請がなされた
それは会社の前身が呉服卸だったことへのこだわりであったかも知れない

さて ちょっぴり着物に興味が出てきたとは言え まだ人様の前には
着て出られるほど 着付けにも自信はなく
ましてや何をどう組み合わせて着て行ったら良いのかもわからず
こんな時に唯一相談できるのは 実家で同居していた伯母ひとりだけ
伯母はすぐさま母の箪笥をチェックし あたしに似合いそうな
付け下げと袋帯(その当時のあたしは名古屋帯と袋帯の違いすら
わからないレベルだった^^;)を取り出し それに合いそうな小物を
スイスイとコーディネートし始めた

伯母が選んでくれた小物は 派手な刺繍半衿であったし
「この色に合うようなマニキュアは持っとーね?」と聞き
「ぶら下がるとはいかんけど 光るピアスが華やかで良かよ☆」と
アドバイスをしてくれた
「え゛ーーーーっ!!衿は白じゃなからんといかんちゃない?」
「ピアスやらしたらいかんちゃない?」と こぼれ落ちんばかりに
目を見開いて質問するあたしに一言

「誰が決めたとね?そげんこと」

その時に伯母が説明してくれたのは そのパーティーの前に
記念式典が厳かに行われるようであれば 白衿・白足袋が好ましいことや
お茶席などでは器に傷が付くかもしれないという明確な理由があるので
指輪ははずすこと などを教えてくれた上で
普通のパーティーではそげん堅苦しく考えんでお洒落しても良かとよーと
にこにこして言ったのでした

伯母は大正7年の生まれなので 戦前はずっと着物が常着であった世代
「娘の頃は着物にブローチを付けたり ハイカラなカチューシャで髪を
纏めたりしたものよー♪」と なんとも自由にお洒落に
着物を楽しんでいたらしい 何しろ袴にブーツを履くいわゆる
ハイカラさんと呼ばれた本物の世代だ

そしてこの世代の人たちは 失礼なお直しおばさんではなく
とても寛容な目であたし達を見守り そして必要に応じてアドバイスをし
暖かく新着物世代を育ててくれている

ここ数年 着物を新しいファッションアイテムのひとつの選択肢として捉えて
自由に着こなす人たちも増え そんな時代に添った着物関係の本も
たくさん出回るようになってきた 
それに伴って最低限の着物の決まりごとがわからないまま 
場にそぐわない着こなしをしている人を見かけることも少なくない 
これはとても損なことだし ちょっと残念な傾向
「好きなものをお洒落に着て 何がいけないの?」と
言いたいかもしれないけれど 独りよがりでは通用しないこともある

冒頭で紹介した寧音さんのエッセイの中で とってもわかりやすく
表現されているな~と思ったのが 
先様のメンツが絡む礼装(冠婚葬祭や茶道など)
このように 主催者・招待した側の立場や会の趣旨によっては
自分の着たい着物より 相手に対して失礼がない着物であることが
最優先になる場がある 
特に式と名の付くところに出るときは
それ相応の礼を尽くした装いで出席する これは洋服でも同じこと
叙勲の披露や結婚式に招待されれば 男性ならタキシードであったり
女性ならゴージャスなドレスであったりするのが礼儀

着物をあたらしく日常の生活の中に取り入れて 楽しんで行こうとしている
新着物世代のあたしも こう言った最低限のルールをきちんと学んだ上で
自由で豊かな着物ライフを送りたいと思っているので
同じく新着物世代の人たちも こんな決まりごとを学ぶことの大切さも
忘れないでいて欲しいし
着物のスペシャリスト(と思い込んでいる頭のカタイ人々含む)の方々も
目くじら立てずに 暖かいまなざしで見守って下さることを願っています
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by fuuki-no-botan | 2005-01-22 18:31 | 着物への想い | Comments(39)

繰り回し・始末する

祖母が良く口にしていたこの「繰り回し」や「始末する」 
とっても好きな言葉の一つです
小さい頃に祖母のうちに遊びに行くと 色とりどりの端布でできた
“はたき”が置いてありその綺麗な小布に魅了され 
用もないのにあちこちをパタパタしていたものです^^;
そんな時に祖母はいつも「こげんしてどんな小さか布になったっちゃ 
最後まで始末して使こうてやらんといかんとよ」としみじみと
言って聞かせてくれました

昔 着物はまず着ていくうちに取れないシミや汚れが付くことを前提に 
一張羅の着物は薄色で誂え だんだん濃い色に染め替えて
長い間大切に着ていたものだったそうです
普段の着物は上前が汚れると下前と交換して仕立て換え 膝が抜けると
天地や前後ろに位置を換え 上手に繰り回して使っていました 
浴衣にしても 夏祭りのお出かけ用から寝巻きになり 
最後は赤ちゃんのオムツになりました
着物は直線裁ちで 余分なカッティングをしないので 縫ったり解いたりが
非常にしやすく 全く無駄がないことに驚きます 
衣服にもなり 時には座布団などのインテリア用品にもなり
最後は風呂の焚きつけにもなってしまう 
資源に恵まれない島国ならではのすばらしい知恵の産物とも言えるでしょう 
桑の葉をお蚕が食べ 出した糸を紡いで布を織り着物→布団→はたきへと
布としての役目を果たした後 焚物の道のりを経て 灰になったら
それが桑の木の肥料になる なんてすばらしいリサイクルの循環じゃないの!

増え続けるゴミの処理や 物を大切にしない風潮に悩んでいる
現代社会においてのさまざまな問題を解決する糸口は 
案外こんな先人の知恵の中に隠されているのかもしれません・・・
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by fuuki-no-botan | 2004-12-20 14:41 | 着物への想い | Comments(22)

褒めて育てることの大切さ

「自分で着たと?偉かねー」「若か人の着物は良かねー」
着物を着始めてまだ間もなくの頃 着物で出かけるとよく年配のご婦人がにこにこと
こんな声を掛けてくださり すごく嬉しくなったことを思い出します
“大丈夫かな?おかしくないかな?”とドキドキしながら 勇気を出して出かけてみたものの
でもやっぱり ちょっとだけうつむき加減で着物を着ていたあたしにとって 
こんな風に掛けてくださる一言は とっても励みと自信になったものです 
今になって冷静に考えれば 着物仲間のずずさんがここで書いているように 
「自分で着たのが一目瞭然だった」からこそ(笑)そう言って励ましのエールを送り
勇気をつけてくれていたものだと思われます^^;

かたや ホテルのロビーや駅のホームで無言のまま ササッと人の傍によって来て 
ピピッとお太鼓の山を伸ばしたり シュシュッとお太鼓のたれ部分を撫でたりする 
通称「お直しおばさん」と呼ばれる生物も存在します 
無言の動作でありながらも目はしっかりと「あ~あ こげな着方ばしてから・・・」
威圧的に語りかけてきていて ただでさえ自信がない着姿に追い討ちをかけられ 
悲しく悔しい思いをしたことも一度や二度ではありません 
しかもそういった「お直しおばさん」は例外なく洋服姿なので それも悔しい気持ちに
拍車を掛ける要因になっていたかもしれないのですが・・・

後に 着付け教室に通い 今では時々人に着付けを教えたりする機会も出てきている中で
自分自身も特に気をつけていることは 良く「子供は褒めて育てなさい」と言われますよね?これは着物の着付けや習い事などにも当てはまり それを始めた年齢には関係なく 
みんな最初は子供のようなもので ここで褒めてもらえるかどうかが後々 それが好きに
なるかどうかに大きな影響を与えると思うのです 
あんまり持ち上げすぎて“木に登るブタ”になっては困り者だけど 
“今どれだけ完璧にできてるか?” を求めるよりも 
“これからどれだけの伸びしろが見込めるか?” とか
“いかにプラスアルファが工夫できるか?” この先の可能性に掛けられるかどうかが重要で それはまた 見守る方の“懐の深さ”が試されているようにも思えてなりません


エキブロの中に 着物にチャレンジし始めた男のブログを発見!
着物男子一郎の独り言 これから男の着物が楽しみになってきました^^v

そしてここにも
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by fuuki-no-botan | 2004-11-29 15:39 | 着物への想い | Comments(20)

身に纏うもの

楽しい・おいしい・かしましい(?!)バンクーバーのオフ会King
yukunさんの服飾論 その1にTバック穿きます

短大の専攻過程も服飾デザイン学科だったくらいだから 洋服が大好きで年ごろの頃は
着物には全然興味を持たずに過ごしてきました
ちょうどコムデギャルソンやY’S(ヨージ・ヤマモト)などの服が全盛で そりゃーもう
全身カラスの様に真っ黒けーのけ
真っ赤なリンゴでも持ってれば さしづめ「魔法使い」の様相です(笑)
自分の成人式ですら「振袖に100万かけるくらいなら車買って!」などと極めて
親不孝な暴言を吐きながら 自作のスーツに身を固めて出席したくらいですから 
かなり洋服には入れ込んでいたものと思われます(回想)
20代から30代にかけては折りしもバブルの絶頂期でもあったし ワンレン・ボディコン・爪長・ハイヒールで夜な夜な遊びまくり お洋服が楽しく最も活気があった頃でもありました

あれはちょうど7年ほど前の春に 祖母の傘寿のお祝いをするというので
祖父母の家を訪ねたときのこと 糖尿病を長いこと患っていた祖母は
「あたしが元気かうちに みんなに譲りたかもんのあるとよ」と
その時集まっていた親戚の女達を呼び 箪笥から装身具やバッグ等を取り出し始め 
ネックレスは母に 指輪は伯母にと次々と分けて行き 
最後に「いずれ着るごとなるやろうけん 着物好きのあんたに着物ば譲りたか」
私に箪笥の中の着物の殆どをくれたのでした
成人式にも晴れ姿を見せていない私の どこに着物好きを見出していたのかは今もって謎
おそらく祖母の記憶の中では 私の着物姿など七五三の時か
神事の稚児行列くらいしかないはずなんだけどなぁ

そして安心したかのように とても暑かったその年の夏に祖母は旅立って逝きました

さて 手元に遺された着物や帯たちを目の前において眺めていると 元々身に纏うものや
きれいなものには目がない私 何となく羽織ってみたくなりひょいと着物を肩に掛けてみた
祖母の箪笥の独特の香りやしっとりとした絹の感触に 突然私の中の内なる声が叫んだ!
「自分で着物が着られたらかっこ良くない?!」
そう 洋服は誰でも気軽に着ることが出来る 着物は?となると
“美容院でぎゅうぎゅう締め上げられて自力では着られないもの”と思い込んでいたんです
(過去の辛い思いは前出のポストにて)
でも目の前の着物たちは 祖母が普通に着ていたはずのもので これを着るために
祖母が美容院に行った話しは聞いたことがないぞ~となると私だって
自力で着物が着られるようになるんじゃないのかなぁ いやなれるはず!

さて 思い立ったら何でもやらなきゃ気が済まないタチなので
早速“着物”とタイトルが付いている本を買いまくり 自己流で身に巻きつけているうちに
何やらちょっぴりさまになってきたような気がしてきた(←乗りやすい性格^^;)
”イケるかも・・・”
いざ着てみると なーんだ全然苦しくも窮屈でもないじゃない♪ 
なんだかとても嬉しくなっちゃって 着物姿でお出かけしてみたくなってきた が 
1人着物姿でお出かけするのは相当目立ち とても勇気のいる行動のようにも思えて
なかなか踏み出す1歩が出ない
そこで試しにインターネットで“きもの”と言うキーワードで検索してみると 
生きものや焼きもの 置きものなんかに混じって いくつかの着物好きな人が
運営するサイトがあるじゃな~い 
そこで着物が好きなたくさんの変人素敵な仲間と出会い 
楽しいオフ会や歌舞伎鑑賞などで交流が始まり それからは骨董市などで
昔の素敵な着物たちに巡り合ったり ボーリング・ビリヤード はたまた蕎麦打ち体験など 
着物って案外アクティブに遊べるのねぇ などと変人振り着物好きオーラを遺憾なく発揮し
現在に至っています

あの祖母の一言がなければ こんな新しい世界や仲間に出会うこともなかったかも?と思うと
祖母は着物だけじゃなく とても大きな財産を残してくれたんだなぁとしみじみ感謝しています
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by fuuki-no-botan | 2004-11-28 20:50 | 着物への想い | Comments(25)

11月に思うこと・・・

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それはまだ 自力で着物が着れなかった若かりし頃 親友の結婚式に招かれたあたし
「あたしん家さー親戚が少ないけん お式から出席してくれん?」
「うわあ おめでとう!そう言ってもらえて嬉しい 喜んで出席するわ♪」と答えたものの
”う・・・式から出るの?着るものに困るじゃない・・・”(女の子はこれが大変なんです!)
でも 一生に一度の親友の願いとあらば これを怠っては女がすたるってもんよ
それに お年頃の娘としてはおめでたい事にあやかりたい気持ちもあるしー
母に「式から出らないかんなら なんば着るかいなねぇ~?」と相談し ひとしきり悩んで
彼女のリクエストに答えるべく 母の色無地(紋付)一式を借りて出席することにした

朝9時からの挙式に間に合わせるには 早朝5時半には美容院に到着しなければならず
しかも 朝7時以前の予約は早朝割増料として2割アップ!になるとのこと
仕方なく5時に起床し 眠い目をこすりながら美容院へ向かい 髪を結い上げ着付けてもらう
美容院からの帰り道 すでに慣れない草履のせいで足が痛い(涙)
バス停まですら歩いてゆけず 仕方なく会場まではタクシーで移動することになった
さて厳粛に挙式が執り行われ 華燭の宴で“友人代表”としてお祝いのスピーチをしたわたし
しかし 帯は苦しく草履は痛く 興奮と息苦しさで頭がボーっとしたままスピーチ終了
折角のおご馳走にもほとんど手がつけられないまま 宴は終わり
誘われた2次会にも とても笑顔で出席する気力は萎え 早々にタクシーで帰宅してしまった

たった1日で髪結い&着付け代(注:2割増し)・往復のタクシー代・結婚祝い金等々で
約10万なにがしを散財し 心臓が飛び出る思いでスピーチまでしたというのに 
その友人夫婦は縁薄く あんなこんなですったもんだの挙句
わずか3年半の任期(?)で終わってしまった・・・

今なら自分で髪もウィッグ等を使ってきれいに仕上げることが出来るようになったし
草履で歩くことにもすっかり慣れ ゆったりとしかも着崩れずに着物を着るコツも
習得したので 何時間着物で過ごそうが平気だ 宴で歌って踊ることだって充分できる
つまり出費としては祝い金と往復のバス代だけで済むようになったのだ(笑)
これなら3年半の任期で終わろうと腹は立たない くゎ?!
(追記:その後 その友人は良い方とめぐり合い幸せな2度目の結婚生活を送っています
さすがに2度目は 華燭の宴をすることはありませんでしたが<笑>末永くお幸せに♪) 
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by fuuki-no-botan | 2004-11-27 00:52 | 着物への想い | Comments(20)