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愛するがゆえに いじわるなキミ

小説や映画とかで 狂おしいほどに愛を欲し愛される事を希う登場人物に
あたしはめっぽう弱い 例えば「オペラ座の怪人」のファントムのように






以前のポストで声優の子安武人さんの声が好きだ と書いていたんですが
きっかけは言わずもがな「頭文字D」の”赤城の白い彗星”こと高橋涼介の時に
車の性能やバトル時の状況などを これでもかと「語るアニキ」の声を好きになった事
そして”頭文字D”や”声優 子安武人”でいろいろと検索してみると 
ドラマCDと言うジャンルに数多くHITした しかもBL(ボーイズ・ラブ)CDなるところで

ドラマCDの存在も知らなかったし ましてやBLと呼ばれるジャンルがこんなに大きく
花開いていることも初めて知った!一般的には全然容認度が低い同性愛のはずなのに
このアンバランスさは何なんだろう?しかもこのテのものが好きな娘達は”腐女子”なんて
呼び方で呼ばれてるなんて なんか酷い表現だなぁと思ったりしながら

とにかく初めて知ったこのドラマCDなるものが いったいどんなものなのか?
がぜん興味が湧いたあたしは BLCDの中に”子安武人”のクレジットがついている作品の
レビューをくまなく読んだり 同じ子安さん好きな人からおすすめのCDを紹介してもらい
いくつかを手に入れて聴いてみた
もともとの題材が同性愛であるだけに そのことだけで嫌悪感を持つ人も少なくないので
誰にでもお薦めはできないけれど 同性を愛するが故の苦悩や罪悪感を持ちながらも
幸せを求める主人公達がいじらしくも愛しいストーリーだったりするしで
男同士の恋に抵抗がないあたしには 登場人物の心情とシンクロしながら聴けたりして 
結構胸がキュンとなるものもあった

そんな中で子安ファンとしてもストーリーの切なさにしても 今のところツボ嵌り捲りが
「愛だけ☆足りない」
これは”パパ☆ミラシリーズ”と呼ばれるものの番外編なんだけど 本編では脇キャラに
位置している貴之(子安武人)×一樹(千葉進歩)の とことんいじっぱりなゆえにお互い
好きだと認め合えない なんとももどかしい恋人達の恋物語で 全編の殆どが
ベッドの中でのセリフと行為 それに回想の語りと言う特殊なシチュエーションながら
貶しながら交わす言葉に見え隠れする相手への想いや ねじれた愛情表現しかできない
自分になってしまった過去の回想などが 延々と綴られていく子安さんの声に心揺さぶられ
猛然と感情移入しながら聴いて しまいには目が腫れ上がるほどに号泣してしまった・・・
やっぱり こんな痛々しいほどに愛を乞う人物に あたしは弱いらしい

このCDの中で子安さんは 純真だった少年の声から 揺れ動く切ない心の響き
好きだからこそいじわるしてしまう悪魔の囁き ひねくれた自分を自嘲する冷たい言葉
思わずこぼれ出る甘く優しい本音 と 切なく甘いセクシーさとどこまでも悪魔で鬼畜な
ボイスマジック炸裂の内容で 1枚のCDなのに子宮直撃から尾骶骨粉砕(謎)するまで
彼の魅力を心から堪能させていただきました 声優さんってすごいのね

by fuuki-no-botan | 2006-04-04 14:54 | ひとりごと